ウエライルミナヘアカラーの注意点
イルミナを使った感想
イルミナを3-4ヵ月使ってみての注意点をまとめてみました。
実際の使用感やイルミナの講習など参加し感じた、
率直な意見を美容師さんが参考にして頂ければ幸いです。
目次
1.イルミナとネイチャ コントロールのミックス
2.イルミナのメリット
3.イルミナのデメリット
4.イルミナは日本人に合わせてヘアカラー
5.まとめ
イルミナとネイチャ コントロールのミックス
イルミナのトーンダウン
イルミナのトーンダウンは6.8.10.12のミックスで落とすことが一般的ですが、
ハイトーンのハイライトでミックスする場合は、
14/00ネイチャコントロールを使用し高いトーンを実現します。
イルミナとネイチャ コントロールを使用しても大丈夫なのか?
不安になりますがこの使用方法でもOKです。
イルミナの別のタイプのヘアカラー剤を使用することで、
イルミナの良さを迎えますが、同時に使用しても問題はありません。
ただし、イルミナとネイチャ コントロールを使うことで、
鮮やかさしなやかさ深さなどの良さは軽減されてしまいます。
2剤についてはイルミナを使ったほうがいいようです。
イルミナのメリット
実際に使用し感じた良い点
■リフト力アップ
リフト力が強く放置時間が短くなったことです。
髪の内部のシスチオをムリに刺激せずリフト力をアップする点です。
通常のコレストンに比べ30%は放置時間が早いようです。
根元の新生毛をはじめに毛先をあとに一度の塗布できるので生産性が上がる。
■持続性アップ
イルミナは色の持続性が高く結果的に費用対効果が高い商品。
これは金属イオンを除去することで髪の内部まで色素がはいり、
色彩が鮮やかでキレイな色持ちがよくなります。
■イルミナマイクロテクノロジーの効果
マイクロテクノロジーに配慮した働きで、根元~毛先まで均一な働きで色を左右させます。
適度なダメージでなければ毛先にはいりすぎません。
イルミナのデメリット
■イルミナはヘアカラーメニューが少ない
原色系の強い色合いではなく、寒色・暖色のブラウン・パープル・オレンジなどの配色で作られています。
日本人の髪質は中間色によってツヤ感や鮮やかさが表現できるからです。
ヘアカラーのチャートが少ない理由は中間色に絞っていて、
イルミナのヘアカラー剤が出ない配色ではウエラコレストンを使用します。
デメリットはヘアカラー剤のメニューが少なくバリエーション力に欠けています。
■新色のイルミナのフォレストは注意
グリーンはイエローやオレンジなど迎える色調ですが、
傷んだ髪質ややわらかい髪質など注意が必要です。
適切な時間であれば自然にグリーンを帯びてきていままでにない発色が出ますが、
毛髪の見極めを誤ると黒く変色します。
◎気をつける点は
1.やわらかい傷んだ髪質は時間をおきすぐると修正が不可に!
2.クリア系を混ぜて色の落ち込みを防ぐ
3.フォレストを均一に染める場合は毛髪の見極めましょう。
放置時間と毛髪の見極めを注意すればいままでないデザインカラーが楽しめます。
■幅がせまいヘアカラー剤
ヘアカラーのメニューが少ないので限られたメニューである。
欧米人のようなメラニンの色がちがって色を似合わせる幅が乏しい。
イルミナはあくまでも日本人の髪質に合わせて作られた「外国人風のヘアカラー剤」です。
中間色を深くよりキレイに染めることを重点的に考えられています。
*ただし、この先は新色ヘアカラーが出てくる可能性はあります。
■色によってワントーン暗く見える場合がある
イルミナは寒色系と暖色系でわかれて作られていますが、
寒色のサファリや暖色コーラルなどは暗く見えることはあります。
ツヤ感の出るオーシャンやオーキッドをミックスして調整すれば問題はありません。
工夫して他の色をミックスして自分オリジナルな色を作って下さい。
■ワンパターンになって感性が失れやすい
イルミナは中間色の色調で開発されていて、
ツヤも透明感・持続性・優れた商品であるのは確かですが、
プロとしては「ウエラコレストン」で個性のある色をつくり出すことにあります。
イルミナではワンパターンになりオリジナリティが失われます。
お客さまの希望の色調を聞いたうえで、
イルミナをおすすめするがベストの選択です。
下の画像のようなハイライトとベースヘアカラーのミックス。
ウエラコレストンでミックスヘアカラー。
イルミナは日本人に合わせてヘアカラー
■日本人に合わせてメラニン色素
イルミナはヨーロッパで3年前に発売し爆発的なヒット!
「傷みをやわらげ・ツヤ感・持続性・やわらかみ」など加味した商品。
ヨーロッパは築100-200年が多く、水道管の老朽化が進んでいます。
イルミナの特長である金属のサビである金属イオンを除去し傷みを迎えることにあります。
日本以上に需要があるのは理解できます。
さて、日本のイルミナをそのまま使用するのは無理がありますね。
これにはメラニン色素の質と量が異なるからです。
メラニンには「ユウメラニン」-黒色~褐色「フェオメラニン」-赤色~黄色
黒髪-ユウメラニン(少)-フェオメラニン(多)
ブロンド-ユウメラニン(少)-フェオメラニン(少)
日本人の場合はブリーチを何度しても黄色が残るのは、
メラニン色素が存在しているためです。
そのため、ウエラとしてはアジアの中心である日本で発売したかったのですが、
3年間は研究開発のためヨーロッパの発売から遅れたわけです。
そのため欧米人の毛髪と異なるために、
種類も少ないのはそんな理由もあります。
まとめ
イルミナの販売背景は全世界的に消費の二極化があります。
欧米で3年前に発売されたイルミナはあっという間に売れ筋商品となり、
日本人の髪質にあわせてこのほど発売され、
またたく間に日本でも商品の欠品が出てくるほど指示されています。
このブログをみて頂いてQ&Aが解決の糸口が見つかれば幸いです。