パーマのカットとソギの重要性

そぎの位置によるヘアバランス

お客さまからパーマがすぐとれるてしまった良く耳にします。
原因はいろいろありますが一番多いのはロッドが太いケース。

髪質にもよりますがソギが少ないことが原因の一つといえるでしょう。
ソギがしっかり入っていればパーマのかかりは良くなります。

たとえロッドが太い場合でもかかります。
パーマの質感はカットやソギやロッド巻きによってご提案が可能に。

今回は実際にソギの位置や頭のセクションごとに分けて考えてみます。

ソギハサミ画像

目次

01ソギのアイテムによる質感の変化

023セクションで考える質感の表現力

033セクションによる切り口の変化

04カットでヘアバランスを変えてみる

05まとめ


ソギのアイテムによる質感の変化


ソギは間引き・スライド・セニング・レザーとありパーマの質感も変わってきます。
ソギの基本は中間から毛先に均一に毛先を細くするようにします。

髪質や髪の状態によっては根本からソギをいれてもよいでしょう。
間引き・スライド・セニングは毛先をいれるだけでは変化が少ない、
中間から根本をすくとリッジがでてきます。

レザーは髪の量をソギをいれるので長さが短くなり、質感のボリュームをなくります。
お客さまにレザーをいれるときはあらかじめ長さが短くなることをつたえましょう。

また、どんなテクニックのソギをいれても表面にでてくることを計算して、
表面の毛は中間から毛先にソギをいれると収まりやすくなります。


セクションで考える質感の表現力


トップ(頭の上の部分)アンダー(骨格が張り出している横の部分)

トップセクション(頭の上部分)・・・
骨格の一番上の位置の部分。頭が上に向いており髪も放射状に生えて落ちてきます。
頭の骨格が強く影響される部分。この時点で似合う長さも決めていきます。

スタイルには一番表面にでてきるので仕上げイメージを決定します。

ミドルセクション(頭の中間部分)・・・

骨格がもっとも出ぱっている部分。骨格が大きく影響しやすくへあスタイルの肝の部分。
ヘアバランスの形成をつかさどる部分でもあります。

ミディアムレングス(セミ)にはもっとも重要な部分となります。
トップに被さる具合によって印象が変わります。

アンダーセクション(頭の下部分)・・・

骨格の一番下の部分。髪は上の髪が被さるため落ち着きやすい。
被さる部分のためアンダーは下部分にしか見えない。

ただし、Aラインや、ウルフのような締ったラインをみせる場合は表面に出てくる部分。

3セクションで考えるカット画像

セクションによる切り口の変化


アンダーセクション(頭の下部分)は中間から毛先にみえない部分。質感よりも、
量感や質感を表わすヘアバランスの土台となり役割が大きいといえます。

アンダーセクションをグラデションでカットしますと、下は重くなり落ち着いた雰囲気になります。
レイヤーでカットすると下部分がしまり、髪にすきま感が出てきて軽くなります。

それぞれのカットの切り口によって印象がかわります。
セイムレイヤーはレイヤーやグラデションの中間の感じになってきます。

それぞれラインによって質感やボリュームを理解していれば、
お客さまのヘアスタイルの希望にも柔軟な対応できると思います。

髪質の量感やシルエットなどカットの長短により表現できます。
カットの切り口とロッド巻きによって自由自在に操れるように。

 


カットでヘアバランスを変えてみる


アウトラインの変化により質感の束感やエアリー感が変化します。
今回はガイド肩下20cm-30cmの長さのレイヤーとグラデションのスタイルを探ってみます。

セイムレイヤーのヘアスタイル&セイムにレイヤーを入れたヘアスタイル。
切り口を変えた2種類から考えてみます

パーマ技法も根本巻きや毛先巻きでロッドを巻いて比べると理解度が深まります。
下の画像はグラデションとレイヤーを組み合わせ毛先巻きによる施術です。

セイムレイヤー画像

今回はミドルセクション(頭の下部分の切り口)グラデション部分の切り口になります。

カットを平行と前下がりの2種類グラデションベーとレイヤーベースです。
巻き方は自由で角度などオリジナルでまいた場合のレクチャーです。

■グラデション

[平行]

●ウェーブの束感
下に重みがあり、Aラインのシルエットになる。グラデションは長さが、
ある分束感が太くなるが自然なツヤがでやすい。

●エアリー感
グラデションの場合重みがあるために、安定感が得られるようになり、
落ち着いて印象があります。長さがあるために束感は太くなる。

グラデションの場合は量も多く髪も多いのでウェーブ感の強いヘアスタイルに。
重みがある分軽さは出ずらくなるようです。

■前上がり

●ウェーブの束感

スソの厚みが軽くなり、重心があがり、バックに重さがでてバランスが良くありません。

●エアリー感

サイドの髪の幅が平行よりも髪の幅がすくなく、レングスが短くなった印象がある。
シルエット的には丸い印象があり、顔まわりの耳回りは幅がでてくる。


■レイヤー

[平行]

●ウェーブの束感

顔回りのウェーブ感が強くなるため大人ぽい感がいがめない、
アンダー(頭の下部分)が少なくなり透け感がでてくるのでバランスが良くない。
(ヤングミセスの方から上からパーマはかけないで!ふける印象がある)

●エアリー感

髪の長さが短くなるため縦長のシルエットになるため丸みを帯びてくる。
アンダ部分が透けた感じになります。

前上がり

●ウェーブの束感

アンダ(頭の下部分)が締ったひし形のカタチで顔回りがすっきり見える。
アウトラインが平行カットよりも弱まり毛先の動きがでてくる。

●エアリー感

髪の長さが短くなる。スソがすこし締るので、アンダー(頭の下部分)の厚みが目立つ、
バックの長い部分は重くなるので微調整が必要です。

髪のやわらかい人や細い人などはレングス(長さ)を短くすればバランスもよく、
質感も良くなります。


カットでヘアバランスを変えてみる


■トップとミドルをレイヤー

Aラインシルエット

アンダーがグラデションなのでまとまりがあるAラインシルエット。ワンレングスにシルエット風ではあるが、
トップとミドルによりしまった印象がある。

レイヤー効果で後頭部にボリュームがでてくる。

■トップとアンダーをにレイヤー

ひし形のシルエット

レイヤーカットのため重心が上になり、トップのレイヤーなどのによりフェイスラインは締り、
縦長シルエットが形成される。アンダー(頭の下部分)もスッキリします。

髪の表面のレイヤー部分からウェーブが出てくる。ウェーブとの間に動きと軽さが生まれる。

■アンダーとミドルにレイヤー

スソがすっきりのシルエット

ウェーブ感はワンレングスでかけた感じのように下に出てくる。
アンダーとミドルにレイヤーによりアンダー部分がスッキリする。

レイヤー部分が削れてやや縦長のシルエットに。
軽くなった部分はウェーブとの間にすきまが出て、動きがでてきます。


まとめ


カットによって重みや軽さシルエットが自由に操れることが、
理論的ですが表現できます。

カットのソギのアイテムとロッドの巻き方や角度で質感も演出できます。
レイヤーやグラデションの法則を理解することが大切です。

日常のお仕事に参考になればとまとめてみました。

流山にあるヘアサロンウェーブは美容情報を更新しています。
ぜひ、またブログをみて頂ければ幸いです。