パーマの失敗の原因と対処法
いろいろなパーマパターン
パーマのかけかたなどにより失敗するリスクが起こることが、
毛髪診断のミスよって引き起こします。
逆に対処法を把握することによって、
パーマがかかりやすい人、パーマがかからない人、
髪の状態をみながら適切な施術によって希望のパーマが得られます。
目次
1.かかりやすい人の対処法と要因
〇髪の細さとやわらかい毛質との関係
〇軟毛の診断方法
2.かかりずらい人の対処法と要因
3.施術前の略歴によっての対処法
4.まとめ
かかりやすい人の対処法
髪が細い・やわらかがイコールかかりやすくはない
■髪の細さとやわらかい毛質との関係
一般的に髪が細いとパーマがかからないと思うのが普通です。
しかし、欧米人の髪質は髪が日本人よりも細くやわかいのですが、
実際は欧米人のほうがパーマやヘアカラーなど薬剤が浸透しづらいのです。
要因理由はキューティクルの間隔が、
欧米人に比べ密になっているために薬剤の浸透が悪く、
化学反応が左右されずらいためです。
〇対処法
日本人でも欧米人に近い髪質のかたはすくなからずいっらしゃいます。
対処法としては前処理→加温→コスメパーマ薬剤(ハード)といった流れになります。
薬剤の浸透をよくするために加温します。
前処理は傷んだ部位の調整として考えてください。
薬剤は刺激がないハードな薬剤を使用し加温によって化学反応を促進させます。
それによってキューティクルの浸透をよくパーマの改善を図ります。
また、クリープパーマなど行うとよりキレイにかかりやすい状態にします。
■軟毛の診断方法
猫毛と呼ばれる軟毛の方は、シスチンの量が不足なために、
見た目かかるように見えても実はかかりが悪く、
ウェーブの持続性が悪いパターンがあります。
この場合ロッドや薬剤だけで対応するのではなく、
毛髪診断を行い、髪質・髪量・施術略歴など適切に処置することが大切です。
パーマは2剤でパーマかかるといわれており、
必要な量と放置時間によって酸化処理をすることが大切です。
また、猫毛と呼ばれる軟毛の方は、シスチン量が少ない傾向にあるため、一見かかったように見えても、ウェーブを保持することが出来ず持ちが悪い傾向にあります。
いずれにしてもウェーブ効率の高い薬剤や細いロッドを使用するのではなく、毛髪診断をしっかり行い、髪質・ダメージに適した薬剤で施術してください。また、2剤処理を確実に行いしっかり酸化することも、ウェーブの持ちに重要です。
〇対処法
普通は髪がやわらかい場合はロッドを太くする1剤の*放置時間を短くが、
髪の細い人に対しての対処の多いパターンです。
*パーマは放置時間では強弱は意味がなく薬剤の量で調整する
猫毛と呼ばれる軟毛の方はシスチン(タンパク質)が少ないためにおこるため、
薬剤をいかに髪の芯まで浸透させていくかが肝心です。
スチームによって加温させてあとキューティクルを開かせること、
薬剤をつけたあとに放置時間をおいて浸透をよくします。
ロッドなどはムリに細めを選択しないほうがよく、
髪の長さと求めるウェーブを計算してロッドを選択します。
髪が細いのでチリチリになる恐れがあります。
猫毛の場合はキューティクルの中まで薬剤を浸透させることが重要です。
かかりずらい人の対処法と要因
髪の太さとパーマの関係
髪が太い場合はキューティクルの表面が厚いために、
薬剤が浸透しづらくかかりずらいようです。
傷みがないバージン毛や健康毛なども関係してかかりずらく、
髪の太い人でもコシのある人ない人ではかかりはちがってきます。
コシのある人はシスチンが密なためにかかりがよくなく、
コシのない人は施術後はかかっても、ウェーブの持続力は弱い傾向に。
髪の太さだけではなくコシかあるかないかで毛髪診断するとよいでしょう。
〇対処法
髪の太さの点で述べましたが髪のコシを見るようにし施術内容を考えます。
髪が太くてコシがある場合の対処法は、ソギをしっかり入れて薬剤を浸透しやすく。
髪が太くてコシがない場合の対処法は、ソギを少し少なく薬剤を浸透させます。
かかりずらい人への対処はソギ(セニング)の入れ方ポイントになります。
プラス加温や薬剤のタイプでかかりやすい状態にします。
単純に薬剤を強くするとか放置時間を多めにするだけではなく、
ケースバイケースで髪の太さやコシを判断し施術します。
施術前の略歴によっての対処法
毛髪状態をよく確認する
初めてパーマをかけた時はパーマの持ちいいのですが、
2-3度めのパーマの持ちが悪くなることがあります。
これは髪内部のシスチンが傷んで少なくなったことが原因です。
縮毛矯正や黒染めなど傷みがある場合などは傷んだ部分に、
前処理など必要な場合は処置を行います。
施術前の状態を確認してはじめて対処することがベストです。
〇対処法
施術前の髪の状態をつかんで対処する必要性があります。
髪が縮毛矯正や黒染めなど傷んでいる状態には、
前勝利を行うことがそのまま結果で表れます。
髪内部のシスチンが欠けている場合には、ケラチンやコラーゲンなど補給することで、
パーマの持ちがよく毛触りも同様によくなります。
傷みが強い場合にも同様の処置をすることで、傷みを迎えることができます。
また、あたりまえのことですが2剤の放置時間も10分から15分おくことで、
髪の傷みを防ぐことにもなります。
薬剤の使用法をよく守り考えながら施術行います。
だから、正しいパーマ理論を勉強することが必要になってきます。
まとめ
パーマの失敗の原因と対処は日頃からパーマに対して敏感に、
勉強していく姿勢が大切になります。
一人前の美容師ですのであるゆる知恵とパーマの基礎を認識し、
実際の施術を行うことが大切です。
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